yudongoの日記

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様々なトロッコ問題から探る自分の価値観

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思考実験で閃いた人の画像

こんにちは、ゆどんご(@yudongoyeah)です。

最近、Twitterではトロッコ問題が話題になっていますね。

トロッコ問題を知らない方は、まずは一つ有名な問題を紹介しますのでぜひ考えてみてください。

トロッコ問題

トロッコ問題

 

トロッコ問題①

あなたは工事現場の作業員です。作業を終えてふと顔をあげると突如、猛スピードでトロッコが突っ込んで来るのをみつけました。

トロッコの進行方向には5人の作業員がレールに横たわっており、このままでは5人の作業員はみんなトロッコに轢かれて死んでしまいます。

しかしあなたは、すぐ近くにレールの切り替えスイッチがあるのを見つけました。

これで5人の作業員の命を救うことが出来る!と思いましたが、切り替えた先のレールにも1人の作業員が横たわっています。

周りには他に助けを呼べる人もおらず、レールに横たわっている人はトロッコには気づきそうにありません。

あなたはどうしますか?

 

数ある思考実験の中でも、このトロッコ問題はその場面の想像のしやすさと、あなたの選択如何で他人の生死を左右する恐ろしさから抜きん出て有名になりました。

 

あなたの考えはいかがでしたでしょうか?

 

ちなみに、多数派の回答としては数の観点からスイッチを切り替える、つまり1人を犠牲に5人を救うというものでした。

 

しかしここで注意していただきたいのは、思考実験には唯一の正解は無いということです。

多数派と一致した回答だったからといって正解ということではありません。

 

思考実験はトロッコ問題のような特定のケースにおいて、なぜ自分はその判断を下すのか。その判断に至った自分の価値観とは何なのかを深掘りしていくためのツールであり、他の人の考えを知るために有用なツールであるのです。

 

最近Twitterで話題になっているのも、SNSによって色々な意見の違いが見えやすくなったことが一因にありますね。

 

Twitterで話題になっているときに、そういえば思考実験で積んでいる本があったなと思い出しまして、下の本を読みました。

 

この本では、トロッコ問題に始まり、テセウスの船やモンティ・ホール問題などの様々な思考実験を紹介しています。

 

例えば、トロッコ問題では似たような状況ですが以下の状況はいかがでしょうか。

 

トロッコ問題②

あなたは橋の上から、レール工事をしている5人の作業員を見下ろしています。

隣には太った男性がいて、身を乗り出さんばかりに工事の状況を見つめています。

突如、トロッコが猛スピードで5人の作業員に向かっているのをあなたは見つけました。

危ないので逃げるように作業員に叫んだとしても、工事の音がうるさくて聞こえそうにありません。

一方、隣の太った男性はトロッコに気づいてはおらず、この男性を橋の上からレールに落とせばトロッコは止まりそうです。

このままでは5人の作業員がトロッコに轢かれて死んでしまうことは確実です。

あなたはどうしますか?

 

あなたの考えはいかがでしょうか。

先程と同じく、1人を犠牲に5人を救うことが出来る、という状況は同じですが1人を犠牲にする選択肢は取りにくいのではないかと思います。

あなたは本当は何を基準に選択肢を選んでいるのでしょうか? 

 

では更に、もう一問考えてみてください。

トロッコ問題③

あなたは工事現場の作業員です。

レールの先には5人の作業員がいますが、その手前には分岐があり分岐の先には1人の太った男性作業員がいます。

レールは分岐した後、また本線に戻るようになっており分岐したとしてもレールは5人の作業員の元に続くようになっています。

突如、トロッコが猛スピードで走ってくるのをあなたは見つけました。

あなたの近くにはレールの切り替えスイッチがあり、今は5人の作業員の方向に進むようになっています。

レールを切り替えれば、1人の太った男性を犠牲にしてトロッコは止まりそうです。

しかし切り替えなければ5人の作業員がトロッコに轢かれて死んでしまうことは確実です。

あなたに出来ることはスイッチを切り替えるか否かだけです。

あなたはどうしますか?

 

トロッコ問題②と③では、太った男性を犠牲に5人を救うかという点で同じ状況になります。

しかし、多くの方は②と③でも選択が変わってくるのではないでしょうか。

 

あなたが取った選択肢の根底にある本当の価値観とは何でしょうか?

こうした思考を深めてくれるのがトロッコ問題といった思考実験です。

 

『論理的思考力を探る33の思考実験』では、トロッコ問題以外にもテセウスの船や、モンティ・ホール問題など頭をフル回転させて思考の波に没頭できる思考実験の数々が紹介されています。

 

テセウスの船

伝説の航海から戻り、代々受け継がれるテセウスの船は、今はすでに使われていませんが木材や部品の交換など大事に修理が続けられています。

何百年と長いこと大事に修理が続けられましたが、ある日、「テセウスの船は航海から戻り、港にたどり着いた時の状態こそが真のテセウスの船であり、当時の部材が一つも残っていない今の船は偽物だ」と主張する人が表れます。

テセウスの船は交換された木材や部品も大事に保管されていましたので、その人はそれらを使ってもう一つ、テセウスの船を作ってしまいます。

となると、今はテセウスの船は代々受け継がれたテセウスの船と、航海時の部材によって復元された船の2つが存在します。

さて、本物のテセウスの船はどちらでしょうか。 

 

航海から戻ってきて、例えば板1枚を交換しただけならばそれは真のテセウスの船と呼べそうです。

でも、船の半分、更には船の部材すべてが交換されていったとしたらそれはどの時点までが”テセウスの船”でしょうか?

 

こうした思考が出来る思考実験が多数収録されています。

自分の感覚と、論理を積み重ねた先にたどり着く正解とのギャップが面白く、あっという間に時間が経ってしまいますが久々に脳へのいい刺激になりました。

 

 

頭の体操をしたい方、自分の価値観を探ってみたい方はぜひ一度手にとってじっくりと読んでみていただきたい本です。