yudongoの日記

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アドラー心理学で劣等感をなくし、世界を変える

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こんにちは、ゆどんご(@yudongoyeah)です。

 

2015、2016年ころに日本でベストセラーになった『嫌われる勇気』を久しぶりに再読しました。

 

嫌われる勇気ってなんやねんと思いますが、この言葉に至るまでの展開が秀逸で、なるほど、人に嫌われてしまっても(ある意味では)いいのだな、と人間関係に悩んでいた自分も肩の荷が下りた気がしました。

 

人間関係に悩む方にはとてもおすすめの一冊です。

 

アドラー心理学について

『嫌われる勇気』が日本でも流行ったことから、アドラーの名前を知っている方も多いかと思います。

 

実はアドラーは、日本で『嫌われる勇気』が流行る前から、世界的にはフロイト、ユングに並ぶ三大巨頭として有名でした。

 

自己啓発本では名著として挙がることの多い『7つの習慣』、『道は開ける』もこのアドラー心理学の影響を色濃く受けています。

 

自己啓発本の源流とも言えるアドラーの思想は、他の自己啓発本と内容がリンクすることも多く、難解な部分もありましたがそれだけにエッセンスが詰まった読み応えのある一冊でした。

 

トラウマなど存在しない

アドラーは、過去の経験から今の自分が形成されたという、フロイトの言うトラウマを明確に否定します。

 

例えば、ひどい裏切りを受けて心に傷を負い、ひきこもりになってしまった人がいたとします。

 

フロイトの言うトラウマ(決定論)では、裏切りから心に傷を負った結果として、ひきこもりになったという結果が導かれます。

過去のある経験から、今の自分が(不可避的に)決定するということですね。

 

一方アドラー心理学では、経験よりも引きこもっていたいという願望(目的)が先にあるのであり、その願望を叶えてくれそうな経験(ここでは裏切りから心に傷を負った過去)を選択しているといいます。

 

まずは先に自分の望む状態があり、それを叶えるためのもっともらしい過去を選択しているというわけです。

 

今まで生きてきた一般の感覚にはとても馴染みにくい考え方ですが、ひどい裏切りという過去が必ずしも引きこもりを生むわけではなく、中には努力して見返そうという様に経験をバネにしてしまう人もいるわけです。

 

過去の経験と、今の自分という結果の間に必然性はありません。

  

では、何が今の自分を決定しているのかというと、ライフスタイルという概念が出てきます。

ライフスタイルとは、その人の性格・気質を表しています。

 

アドラーがライフスタイルという言葉をわざわざ使ったのは、性格・気質には”変更不可能なもの”というイメージがつきまとうため、選択可能、変更可能という意味合いを込めてライフスタイルという概念を使っています。

 

世界をどう見ているかの集約がライフスタイルであり、これは選択・変更可能である。つまり、世界を敵が多い危険な場所と見るか、仲間の多い友好的な世界と見るかは自分次第で変えることができます。

 

このライフスタイルによって、過去の経験をどう選択、意味付けをして現在の自分を形成するかが決定されます。

世界は危険で油断のならないライフスタイルであれば、内向きに他者と積極的に関わらないようになりますし、世界は輝きに満ち、人はみんな仲間だ、というライフスタイルであれば外交的な”自分”になるでしょう。

 

ライフスタイルは、自分で選択・選ぶことができるので、どのような過去があろうとも現在の自分は変えられる、ということです。

あなたが世界をどう捉えるかによって自分が変わる、ひいては世界の見え方が変わります。 

 

ところで、アドラー心理学は使用の心理学と呼ばれています。

対になる概念は所有の心理学ですが、アドラー心理学は何が与えられているか(所有)ではなく、与えられたものをどう使うか(使用)を考えるため、使用の心理学と呼ばれています。

過去にどんなことがあろうと、あなたのライフスタイル次第で世界は変わるのです。

 

すべての悩みは対人関係

アドラーは、すべての悩みは対人関係から生まれるといいます。

生まれたときからひとり、例えば宇宙空間の中に一人佇むような状態では悩みなど発生しません。

孤独という概念も自分以外の人間がいるからこそ発生するのです。

 

ところで、人は生来、自己を高めたいという優越性の追求を持っていますが、これを他者に向けたとき、競争と同時にあなたの中に劣等感が生まれます。

この劣等感こそが悩みの発生源です。

 

ですので、競争(優越性の追求を他人に向ける、他人と比較して生きる)が軸にある生き方では悩みから開放されません。

 

人生はよくレースに例えられ、一直線上を横並びに走り抜ける競争のイメージがついている方が多いですが、アドラーの言う人生のイメージは異なります。

 

人生とは横並びの競争ではなく、広い地平にそれぞれが好きな方向を向いて歩を進めている状態である。

それぞれが好きにそれぞれの方向に向かっているので、これは競争ではありません。

 

で優越性の追求は生まれつき私たちの中にあるといいましたがこれはどうしたら良いでしょうか。

答えは、優越性の追求は、自分に対してのみ向けるべきです。

 

昨日の自分より少しだけ知識が増えた、上手くできるようになった。他者と比較せず、自分の中の比較のみとすることで、劣等感も生じず、故に悩みも生まれません。

 

承認欲求を捨てる

承認欲求は、マズローの欲求5段階説の4番目にも出てくる概念ですね。

アドラーは、他者からの承認欲求は不要と説きます。

 

なぜなら、他者からの承認欲求を求める生き方とは、眼の前の相手の望む様に動く生き方だからです。

確かに、人から褒められる、認められると嬉しいですが、これを複数人、何十人とすべての人に対して嫌われないように上手くできますでしょうか?

できたとしても、それはあなたが望む自分らしい人生でしょうか?

 

アドラーは、承認欲求を求める生き方は”他者の人生を生きる生き方”だとしてこれを切り捨てます。

 

承認欲求を捨て、どうするのか?

ここで課題の分離という概念が出てきます。

 

課題の分離

アドラーが一番伝えたかったことでしょうし、とても役に立つ考え方だと思ったのが課題の分離です。

 

アドラーは他人に期待してはいけない、希望を持ってはいけないといいます。

非常にドライな考え方に思えますが、もう少し続けます。

 

例えば上司に気に入られたいと積極的に仕事をしたり、嫌な飲み会に参加したり、思ってもいないお世辞を言ったり。。。これらの行動をしたとしても、あなたを気に入るかどうかは結局のところその上司本人が決めることです。

 

その判断にあなたが介入する余地はありません。

あくまで、あなたが介入できない上司の心の内で感謝するかどうかが決まる。

 

これを他者の課題といいます。

 

自分で動かしようがない他者の課題と、自分で動かしようのある自己の課題は明確に分けて考えるべきです。

 

あなたはただ自分らしく生きればいい(傍若無人に生きよということではありません)

その結果、他者があなたをどう思うかはあなたの課題ではありません。他者の課題です。

八方美人に、他者の人生を生きるのではなく、自分の人生を自分らしく生きよ。結果、他者に嫌われてもそれ仕方ない。

 

これが”嫌われる勇気”です。(タイトル回収)

 

そして、課題の分離からはもう一つ、 課題を分離することで自分で介入なことのみにリソースを使うべきと導かれます。

 

まとめ

『嫌われる勇気』ではこの後、どの様に生きるかの答えを共同体感覚という言葉から説明を続けます。

 

思えば、動かしようがない他人の気持ち・事実に心が引っ張られて悩み・消耗することが多かったように思くありました。

 

課題の分離によって、自分が影響を与えることができる範囲を意識して、変えられないものはどうしようもないという開き直り(嫌われる勇気)の態度は、いい心持ちだと思います。

 

ストレスフルな人間社会を生きるあなたへ、ぜひおすすめの一冊です。