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主人公が無双しない、おすすめ異世界ファンタジー小説5選

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こんにちは、ゆどんご(@yudongoyeah)です。

 

最近はやや落ち着いてきましたが、異世界ファンタジーがアニメやライトノベル界を席巻していましたね。

主人公が無双してヒロインに囲まれて万能感を手軽に味わえる舞台装置として異世界ファンタジーは使われることが多いです。(俗に言う転生もの)

 

この記事では、主人公が無双せず、緻密な世界観と練り上げられたストーリーで大人が読むのにおすすめの異世界ファンタジー小説を紹介します。

 

どれも、実際に読んでめちゃくちゃおもしろかった、本当におすすめの小説ばかりですので、ぜひ手にとってみてください。

 

圧倒的なスケールで緻密な異世界の旅を綴る『旅のラゴス』筒井康隆

あらすじ

文明化された科学社会が突如失われ、代わりに人々が超能力を獲得した世界で、ラゴスは旅に出ます。

人生をかけた長い旅の中で出会う不思議な人々、不思議な動物たち。

なぜ人は旅をするのか、そしてラゴスの旅の目的は何なのか。人生をかけた長い旅がはじまります。

 

感想

人々が当たり前のように超能力を持っていながら、暮らしぶりは中世風。

超能力を持っていながらも万能の力を誇るのではなく、日常のいち風景として溶け込んでいる世界観が大好きです。

ラゴスは旅先でいろいろな人に出会い、ある町では事件の解決を、またある町では奴隷として何年も暮らしたりと順風満帆とはいかない旅を続けます。

異世界の雰囲気、動物に癒やされながら、自分の人生とはなにかと照らし合わせて何度も読み返したくなる小説です。

 

かわいい賢狼ホロとのふたり旅『狼と香辛料』支倉凍砂 

あらすじ

この村では、見事に実った麦穂が風に揺られることを狼が走るという。

風に揺られる様子が、麦畑の中を狼が走っているように見えるからだ。

また、風が強すぎて麦穂が倒れることを狼に踏まれたといい、不作のときは狼に食われたという。

 *1

この美しい冒頭から始まる、賢狼ホロと行商人ロレンスのふたり旅の物語です。

ホロは、神と崇められていた村から脱出し、生まれ故郷のヨイツに戻るためにロレンスの荷車に紛れ込みます。

行商の旅の孤独もあり、ロレンスはヨイツまでの旅を了承しますが、記憶が正しければヨイツは伝説の月を狩る熊の襲撃により滅んだとされている町。

ヨイツへと送り届けるまでの時限の旅、ホロとロレンスはいろいろな街でトラブルに巻き込まれたり、またはお金を稼ぐ画策をします。

果たしてホロの生まれ故郷のヨイツは健在なのか、ロレンスは旅をどう終えるのか。 

感想

アニメ化もされているので、知っている方も多いのではないでしょうか。

わっちという一人称の一大ムーブメントを起こした立役者。わっちかわいいよ、わっち。ホロに手玉に取られるロレンスもかわいいよ。

行商の旅ですので、あるときには金貨の鋳潰しを行うのに一儲けを企んだり、とある理由から金の密輸を企んだりとお金にまつわる話が多く、軽い経済小説を読んでみたいという方にもおすすめです。

 

オムニバス形式で綴られる人の夢をたどる物語『夢の上』多崎礼

あらすじ

人が思い描き、叶うことのなかった夢が”彩輝晶”となり輝きを放つ。

結晶化して残った彩輝晶は、夢売りが持つ術”夢利き”の術によってその思いを夢として見ることができる。

ある晩、”夜の王”の元に夢売りが現れ、6つの”彩輝晶”、すなわち6つの成就しなかった夢を見せます。

それは光神サマーアと呼ばれる巨大な時空晶が空を覆い、太陽の光も届かない国を舞台とした一連の物語。 

1つ目の彩輝晶は、『夢のような人生』。

大国へ嫁ぎに出た少領主の娘の夢は、夫との平穏無事な暮らしを願うささやかなものでした。

 

感想

光神サマーアと呼ばれる大きな結晶が、空を覆う国を舞台とした、全6人の主観で語られるオムニバス形式の小説です。

6人の主観を通して少しずつ話が進むのですが、各話の語り部からしか見えない話の側面があり、いちいち伏線を回収してくれるので本を置くことができなません。

叶わない夢とわかっているからこその悲壮感と、懸命に夢を叶えるべく必死に生きる人の姿が連なっていき、大きな物語として迎える大団円は徹夜モノでした。

 

ぜひ、ファンタジー小説を特に読んだことがない人の1冊目に選んでほしい本です。

 

経済 x 恋愛 x 異世界『ワールドエンドエコノミカ』支倉凍砂 

あらすじ

月への移民がはじまってから16年、月は地球人が憧れる経済最先端の場となった。

主人公ハルは、月生まれの月育ちで、”前人未到の地”に立つという夢を追いかける。 

その実現のために飛び込むのは、人類の欲望を呑みこみ、時には叶え、時には無慈悲に打ち砕いてきた場所、株式市場。

株式市場を支配するルールはたった二つ

    一つ、損をしないこと。

    二つ、一つ目のルールを絶対に忘れないこと。 

世界一の金持ちを目指し、ネット回線とノートPCを手に株式市場に飛び込むハルはそこで様々な人と出会い、夢に向かって突き進む。

 

感想

一言で言うと、経済バトル x 燃え x萌え で、大筋は、株式市場で成り上がろうとする少年と数学の天才少女のボーイミーツガール小説です。

リーマンショックなどの現実の出来事をベースとしており、まるで当時のその事件の当事者になり、実際に投資を行っているかのような没入感があります。

損をしたときの絶望感、予想があたったときの万能感もとてもよく描写されており、ページを繰る手が全然とまりませんでした。

 

くわしい感想は、以下の記事でも紹介しています。

支倉凍砂のワールドエンドエコノミカがめちゃくちゃ面白いから頼むから読んでくれ - yudongoの日記

 

アニメ化もされたホラーSF『新世界より』貴志祐介

あらすじ

約1000年後の未来、人類は”呪力”と呼ばれる超能力を獲得していました。

町の中と外は、八丁標(はっちょうはじめ)と呼ばれる縄によって分断され、危険なので子どもたちは八丁標の外には決して出てはいけないと言いつけられています。

そのような閉鎖された環境で主人公の渡辺早季もまた育ち、順調に呪力を発現させ、呪力の訓練を行う”全人学級”へと入学します。

全人学級の夏期キャンプで、早季が見てしまった世界の秘密とは。

 

感想

早季が綴る、過去の凄惨な事件の手記という形で物語は進みます。

世界観の設定がとても緻密で、例えば呪力を持った人々が安全に暮らすためにはどうしたら良いのか。なぜこのような世界になったのかという歴史的、伝記的要素もあります。

貴志祐介ならではのダークな世界観にどっぷりと浸かりたい方におすすめの一冊です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

現実を忘れて別世界の暮らしに入り込めるのが異世界ファンタジーの良いところです。

あなたが気にいる一冊を選ぶ一助になれば幸いです。

 

おわり 

*1:狼と香辛料/支倉凍砂 第1巻